軽度認知障害(mci)と認知症の違い

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軽度認知障害(mci)と認知症の違い

軽度認知障害(mci)では、日常生活にあまり支障がない

通常、日常生活を送るためには必要な動作がいくつかあります。そのような動作は、ADL(Activities of Daily Living)と呼ばれていて、基本的ADLと手段的ADLの2つがあります。

  • 基本的ADL・・・トイレや入浴、着替え、食事等、最低限必要な動作のこと
  • 手段的ADL・・・家事や買い物、薬や金銭の管理、交通機関を利用しての外出等、やや複雑な動作のこと

軽度認知障害の場合、手段的ADLはやや障害されてしまいますが、基本的ADLは正常であるとされています。
それに対して認知症の場合は、この2つのADLの両方が障害されてしまうため、軽度認知障害と区別して診断を行う上で大きなポイントとなっているようです。

もちろん、人により暮らす環境や立場に違いはありますが、たとえもの忘れなどの症状があっても、家事や仕事を行うことには困っていないような場合は、軽度認知障害と診断されることになるようです。

軽度認知障害(mci)は、改善する場合もある

軽度認知障害が認知症になる前の境目の状態であることは、「軽度認知障害(mci)とは」でお話ししましたが、軽度認知障害の人は必ず認知症になるのだろうかという疑問を持つ人もいると思います。

このことについては、既に多くの報告があります。
軽度認知障害の人の12~15%程度が認知症に移行するという報告や、中には40~50%の人が移行するという報告もあるようです。

その一方で、軽度認知障害が進行しない場合や、症状に改善が見られて回復する場合もあることがわかってきたようです。
軽度認知障害の段階で診断を受けて早期に治療を始めたり、周りの人たちが関わり方に工夫したりすることで改善する可能性が出てくることが、注目されています。

以前は、かなり症状が強くなってから受診する場合が少なくなかったようですが、軽度認知障害や認知症への世間の関心が徐々に高まり、早い段階での診断や治療、そして周りの人達の適切な関わり方が、進行を遅らせたり改善させたりすることにつながることが明らかになってきました。

具体的にどのようにしていけばいいのか、いくつかの項目に分けて、詳しく紹介していきます。

 

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