軽度認知障害(mci)での薬物治療

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軽度認知障害(mci)での薬物治療

認知症の治療薬が有効かどうか

認知症の治療薬は既にいくつか開発されていて、実際に治療にも使われています。

しかし、軽度認知障害にも同じ治療薬が効くかどうかについて、当サイトの筆者が実際に専門医に質問する機会を得て調べてみたところ、賛否両論があることがわかりました。

軽度認知障害の段階では薬物治療を行うことなく、その他のいろいろな働きかけや生活面での改善等を中心に行って経過を見ていくことが、医師から勧められる場合もあるようです。

軽度認知障害の段階では、後に認知症へ移行する可能性があるとしても、どのタイプの認知症になるかがまだわからないとのことです。そのようなはっきりしない状態で治療薬の選択が不適切であると、不安感や興奮性が増したり、介護者との関係が悪化したりすることもあるそうで、治療が逆効果になったという報告もあるようです。

軽度認知障害と認知症では、脳の状態が異なる

認知症になると、もう元には戻らない脳神経組織の変性(変化してしまうこと。特に病気の場合、異常な変化を意味します)が多く見られるようになるとされています。一方、軽度認知障害では、まだ脳神経組織にそのような変性は生じていないことが多いようです。

この違いが治療薬の効果の有無と関係があるかどうかもまだはっきりわからないようですが、リスクを伴う薬物治療を安易に行うことがないよう注意する必要があると言えます。

今後は、軽度認知障害に効果がある治療薬の開発や、既に使われている薬を組み合わせて使用することで効果が期待できないか検討することが望まれます。

 

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