軽度認知障害(mci)の予防
体を動かして予防する

脳の血流を良くして脳を活性化させるよう、適度な運動をすることが効果的であるとされています。脳が健康であれば、認知症へ移行するのを予防することができます。あまり負担にならないように、家族といっしょに散歩したり、軽い体操をしたりするといいようです。
脳を働かせることで予防する

- ●計画を立ててみる
- 旅行の計画や料理の手順、買物をするときの順序等を考えてみましょう。例えば、作ったことのない料理に挑戦してみたり、行ったことがない店で買物をしてみたりすることです。本人が自信を持てるよう、家族が手助けしていっしょに楽しみながらやってみることも、軽度認知障害の予防につながるようです。
- ●注意を分割する練習をする
- 例えば、洗濯機を回しながら掃除をしたり、魚を焼いている間に炒め物を作ったりすることです。時には、目標時間までに作業を終わらせてみるような試みも効果的です。
- ●エピソード記憶の機能を促す練習をする
- 前日のできごとや食事のメニューを思い出して、1日遅れの日記をつけてみたり、買物から帰ってきたとき、買った物を思い出しながら家計簿をつけてみるなど、身近なことから始めてみるといいでしょう。
趣味や人付き合いを楽しみながら予防する

おしゃべりをしたり、笑ったりすることも脳への刺激となり、軽度認知障害の予防になると言われています。日頃親しんでいる趣味を楽しんだり、意欲的に新しいことをやってみたりすることも効果的です。何となく時間が過ぎていくような過ごし方でなく、活動的に過ごせるよう、周りの人達の働きかけも重要です。
活環境や生活リズムの面でも予防する
生活しやすいように物の置き場所をわかりやすくしたり、寝具の片づけが楽になるようベッドを使用したりするなど、家族といっしょに生活空間を見直してみましょう。生活リズムを崩さないよう、起床・就寝時刻や食事の時刻もだいたい決めておくようにします。30分以内の昼寝も、軽度認知障害の予防には効果があるとされています。